mainImage
内定者インタビュー
内定者インタビュー

勉学で得られた方向性

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
mainImage
山崎 良太 Ryota Yamasaki
大学
立命館大学
内定先
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ株式会社
プロフィール
旅武者インターン

憧れの教授と同じ道で

就活を始めてから承諾までどのような就活をしていましたか?

3回生の5月頃からサマーインターンを意識して動き始めていました。エントリー自体はおよそ30社くらい出して、実際参加できたのは(日程の都合上合わなかったのもあったので)7社に参加させていただきました。ウィンターインターンなどを合わせたら結果13社に参加しました。
サマーインターンの後には、個別面談をコンサルファームに設けて頂けたんです。そこの場で社員さんと話していく内に、僕と会社の相性が良い、と好印象を与えたようで、本選考に進めてくれたんです。

同時並行で、自分軸を作っていきました。これは前述のコンサルファームだけでなくいろんな社会人の方に時間を作って頂き、数回の面談を通してブラッシュアップしていきながら徐々に固めていくというスタンスで就活に備えていました。結構意見を貰う中で、自分の基本軸を維持しながら肉付けしていく、という手法で少しマイナーチェンジもありましたが、最初から一貫した軸作りを出来たと思っています。

どのような就活の方向性を持っていましたか?

最初は漠然とコンサルティング業界に行きたいな、と考えていました。僕が大学でお世話になっていて尊敬している琴坂教授のキャリアと同じルートで歩んでいくことに非常に興味を持ったんです。学生時代に会社を立ち上げた経験のあとに、外資コンサルファームに就職されて、数々の実績を残してから立命館大学に教鞭を執り、現在はSFCで教えている方です。

ただ、コンサルティング業界自体何をする業界なのかがいまいち理解できていませんでした。また唯一知っていた情報である、仕事を通して色んな業界に触れていくということを考えた時に、まずはせっかくの就職活動なんだから学生の立場を生かして、「業界を絞らずに見ていってやろう」と思いました。その想いもあってコンサルティングに絞らずに様々な会社を説明会やインターンなどで参加することにしたんです。

印象に残ったインターンはどこですか?

ともにITベンチャー企業であるSpeeeとKLabのインターンですね。この2社を連続で参加できたのは今思うと面白い構図になっていたんですよね。

それは同じ系統の会社なのに、両者目の付け処が全然違うんですよ。前者は事業立案、後者はゲームプラン作成などという部分に関して、何かを作っていくという点では同じなんです。しかし、Speeeに関しては、現在の市場動向を徹底的に細かく分析して次のトレンドを探し出すことをロジックに行っている会社でした。
一方、KLabは逆で、最初の思考を出す段階でとにかく案を出すことにこだわるんですよね。そこから広げていって常人では思い浮かばないようなアイデアを出すことに強みを発揮していました。両社ともに独自の強みを持っていて、現場で学べたのは大変貴重な経験になりました。

ただ、この異なる2社を連続で参加したので影響はかなりありました。KLabのインターンに参加した時、はじめは切り替えが大変でした。そもそもスマホゲームに全然詳しくないのに、なんで参加できたのかわからなかったんですけど、インターン冒頭のゲームの歴史に関する講座の中で「ゼルダの伝説」の時点で自分の歴史が止まっていたんです。ですので、参加者同士の話についていけず焦ってしまい、宿泊先で一気にDLして対応しようと頑張りました。その結果、通信制限を喰らってしまいましたが…

では、インターン後に戻して…どう進めていきましたか?

10月くらいからはコンサルティング業界をベースに他業界は時間がある時にみる、といった過ごし方をしていました。他にも、ベトナムに一緒にインターンいった友達にES見てもらったり自己分析を磨いてもらったりして鍛えていきました。ちなみに前述のコンサルファームには2月には内定を頂いて割と心に余裕ができました。

ちなみにその中では、インターンに参加した会社は受けなかったんです。コンサルティング第一志望だから面倒で受けなかったとかではなく、実は片方の会社の人事の方に今の時点でうちの会社を受けても落ちるよ、だからもっと鍛えてきてと言われたんです。
正直悩みました。どう対応するべきかと。ただ悩んでいるうちに時間が過ぎて、1社コンサルファームに内定を頂いたことが契機となって、もう興味は完全に薄れていました。ですので、結果的に受けませんでした。

あとは、正直なところ年代が近い層と自分とで性格や価値観にギャップがあると感じたんです。経営層はすごく頭の切れる方だらけだったので凄く魅力的に見えました。僕は一緒に働く人の存在をすごく重視していたので、どうしても踏み切れませんでした。この会社には、インターンで最優秀貰ったりしていたので、結構期待されていたと思うと申し訳ない気持ちもあるんですけどね…後輩たちにはそういった縁はちゃんと大切にしてほしいと思います。結構後悔している部分もあるんで。

「人」で選んだ

どういった会社選びの軸を設定していましたか?

人軸です。自社内と自社外とでそれぞれ軸を作っていました。

自社外というのは、顧客として働きやすい人かどうかということです。本選考に出した会社で凄く良かったベンチャーを受けた時がすごく印象的でした。
とにかくロジックを立てることに重きを置いて話す社員さんが多い会社だったんです。「あ、こういう風な方達と仕事をしたい」と僕は思っていました。それで、じゃあその働きやすい顧客はどういうところに多いのか、と考えた時に、提供するサービスの価値の重さで決まるのじゃないかと考えたんです。

業界の細かな部分によって変わると思うのですが、人材業界は割と流動性が高い印象を持っています。一方で医療関連は命に関わることなので綿密に考えて仕事をするのではないか、と思ったんです。先ほど述べたベンチャーが顧客が医療関係だったので、提供価値の重要度が高い会社と取引する会社というのもそれに対応できるロジックな方が多いんじゃないかな、と思って受けていました。

実はこの話が通じない人がすごく多いんです。一方で理解してくれる人とは気が合いましたね。なんせあんまりこういう軸設定の方法とる人はいないと思うので。

少し逸れますが…外資コンサルは受けたんですか?

これだけ考えているんだから、外資受けてるだろ!とよく言われました。

ただ、実際受けてきた印象でお話しさせて頂くと高圧的な方が多かったんです。顧客との関係性で優位的なポジションを維持しようとする努力が滲んでいたので、僕の肌には合わないと思って辞退したんです。一人一人の社員に権限が結構与えられていたので、「通してやっている」という高圧的な態度を取られたこともあって…とにかく僕には合いませんでした。間違いなくファーストキャリアとしてはいい会社だと思うんですけどね。

なるほど…では、自社内の軸についてお願いします!

結論として振り返ると、事業内容とその社内で働く人を大切にしたいなと思ったんです。

仕事をするにあたりやはり感情論だけで話す人は関係を築きにくいじゃないですか。実は、内定先もインターンを通してお世話になった際に、とにかく徹底的に組み立てて話すことに拘られていたので、強い印象が残っていたんです。

内定先でのインターン中に「17卒の新卒採用に関しての提案」がお題で出されたんです。一緒にインターン参加していた学生も自分と似たタイプの人が多くて建設的に議論を進めることができました。またインターン中に規模が小さい会社だからこそなんですが、様々な部署に所属する人と出会える機会を設けて頂きやすかったというのが大きかったですね。
このチームで練った案は、論文選考です。これを作った理由として、就活に対する意識は高くないけどポテンシャルが高い(頭脳面)ひとを優先的にとることを目的としていて、ちゃんと勉学で成果を残した人というのを好んで採用する形にしています。就活の時期になったら動き出す人よりも、学業をしっかりされてきた研究肌の人の方がちゃんと物事に取り組むことができるからです。
そしてこれが現在の就職活動で実際に採用していただけたんです。(ちなみにその時の記事はこちら。http://blogs.itmedia.co.jp/magic/2016/05/post_22.h... もしくはhttp://blogs.itmedia.co.jp/magic/2015/10/post_11.h...)。これを知った時はすごく感慨深かったですね。「あー、認めてもらったんだな」と、なんかその内定先のことが一気に好きになりました。先ほどの質問で答えるのを忘れていましたがケンブリッジのインターンもそういった理由でおすすめです。

ほかに決定打になった要因はありますか?

客観的な視点で会社を見比べることです。僕は企業の売上成長と従業員の割合に歪みがある方を選んだんですよ。
成長が高い会社で入社する人数が少ない会社だと、仕事を取らざるを得ない環境になりやすいんです。成長速度も速まって短期間で戦えると考えました。この点で比べた時に、コンサルファームに就職すると人が多すぎて大変だな、と思ったんです。その点、内定先だとキャパ以上の仕事が降ってくるので是が非でもやらなきゃいけない可能性が高いので決断しました。


環境をうまく生かす

学生時代に注力していたことを教えてください。

経営学部の講義、論文作成やケーススタディー、武者修行や旅武者の長期インターン、ビジコンでたりなど、基本的に学業ベースでの活動でしたね。かつて団体作ったこともあるんですけど、就活系のイベントを開いたりしていたんですが、あんまり続かなくて。

ちなみに、経営学部を選んだのは本当に稚拙な理由です。恥ずかしながら、漢字がカッコイイというだけで選びました。だから、大学入った当初は明確にやりたいことはなかったんです。元々は大阪大学に行きたかったので、落ちてしまって学部に関しては何でもよかったんです。

いざ立命館に入ると、学歴コンプを発症して勉学に打ち込んでやろうと決めました。「上の大学に行った人に負けてられない」という強い思いが根本にあったんです。そこで学業を選択したのは、他の人があまり打ち込まないようなものにしようと思ったからです。せっかく大学入ったんだから、サークルとかもあるんですけどね。

あと、僕は「自分のいる環境を否定する」という人があまり好きじゃないんですよ、例えば、高校の授業中に全然勉強していない人がいてその人は塾があるから良いらしいんですけど、せっかくの学校という環境が存在するのに上手く使わないのはすごくもったいないなと思うのと同時に自分はこの環境をうまく生かしてやろうと思うんですよね。

何か勉強を通して学んだことはありますか?

戦略はどこでも使えるという考えです。体系化という意味では法律とかと同じかもしれません。
前提があって物事を進めていくというのは経営学上では常套手段です。ただ捉えられ方が難しいのには理由があって、完全市場を前提としていてすべての人が同じ情報を所有していることになっているんです。だから当てはまらない人には受け入れられ難いのかもしれません。

一方、経営学を否定する立場の経営学者が、人間が限定的合性を持ち機械主義的な行動をとるもので、それを考慮して前提を変化させていくべきであると主張しています。
法律に比べると歴史が浅い分、基盤が時代の状態に沿って変化しやすいというのは特色であるかもしれません。その分、常に議論の的として扱われてしまいますけど。

他にはどんなことをされていましたか?

ベトナムでのビジネスインターンに参加した会社である、『旅武者』のコミュニティ作りは関東にあるものを関西にも作ろうとしたのが始まりでした。

ある時、東京の統括の方とお話ししている時に、「関西作ってや」と頼まれてしまったんです。別段断る理由もなく、またベトナムインターンでお世話になった会社でもあったので、恩返しの気持ちもあって実際に動いてみることにしました。

楽しく過ごすこと

就活全体を通して意識していたことがあれば教えてください。

まずはとにかく楽しもうとしていました。もともと就活を意識し始めた時から考えていたことです。新卒カードは人生で1回しか使えない貴重なものであるからこそ、人生のために深く考える機会であるんですけど、そこは深く考えずに楽しんでやりたいと思うようにしました。

印象に残っているのは、やっぱりサマーインターンですね。会社のことも詳しく知れるし、他大学のいろんな学生との出会いも毎回新鮮で本当に参加してよかったと思っています。インターンに参加して「就活ってなんて楽しいんだろう」と思えたのが、その後の選考期においてもメンタル維持に繋がったのではないかな、と思っています。

定まらない具体的な≪夢≫

就活において悩んだり辛かったりしたことがあれば教えてください。

とくにないですが、あえて言うなら「自分が何を成し遂げたいか」といったことを考えるのはすごく難しかったですね。

考え始めたのは、サマーインターン後ですね。「憧れの教授のようになりたい」といったような漠然としたものしかなくて。教授がコンサルに就職した時代と今の時代はもちろん違うわけで、今の時代で就活をしている自分はどうすべきか、という部分を置き換えて考えるのは苦労しました。

どのようにして解消していったんですか?

タスクベースに将来を考える人もいますが、僕は職務経験もないのであえて将来の方向性をぼんやりと決めて自分で身につけていったもので対応していくようにしようと決めました。そこで参考になったのは、本ですね。

僕が気に入ったのは「ソクラテス」です。ソクラテスの言葉で印象に残っているものがあって「その人の価値はその人の求めているものによって決まる」というものです。お金に目が眩んでいる人は、お金でしかその人の価値は測れなくなる、といったものです。人間を表す深い言葉ですね。

あとは、フロムの「自由からの逃走」です。教授もおすすめしていました。就活生に進める本です。人って自由を与えられたら逆に自由を放棄して権力にすがってしまう状態に陥りやすいらしく、ヒトラーの時代に国民が洗脳されたみたいになったのも関連しています。

≪便≫より≪不≫の開拓

今後キャリアを通して実現したいことを教えてください。

もっといろんな世界の構造を自分の目で見てみたいです。表面上の事実だけでなく、もっとその裏側にある真実に目を向けていくことで世の中の本当に持つ構造を知ることができるのではないかと思っています。その上で、そこで得た知見を生かしてなんらかの形で伝えるようにできたらな、と。

世の中を便利にするよりも、世の中の不を解消してみたいです。内定先でまずはそれが実現できると思ったので全力で挑みたいと考えています。


後輩に向けたメッセージをお願いします。

2つあります。1つは自分で自分の限界を決めないようにすること。僕もGoogleに冗談で出したのに最終までいけたりしたので、何か興味をもったら自分で飛び込んでみることをおすすめします。

もう1つは、勉強をもっとしてください、です。大学の勉強が役に立たない、という人がいますが、それは本気でやっていないからではないかと僕は思っています。本気で専門性のある科目に取り組んでいくことで、物事を構造的に把握する能力や論理的思考力は自然とつきます。大学はそういう環境であるからこそ、その恵まれた環境で一生懸命能力引き上げに取り組んだらいいと思います。学生団体立ち上げたりするよりも難しいかもしれません。ぜひがんばってください。たくさん得られるものはあるので。

(文・写真 今矢敦士)

Compass

この記事が気に入ったらいいね!しよう

Compassの最新情報をお知らせします
image

この記事が気に入ったらいいね!しよう