mainImage
内定者インタビュー
内定者インタビュー

主体的に動く大切さ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
mainImage
平野 美優 Miyu Hirano
大学
大阪大学
内定先
三菱商事株式会社
プロフィール
ONECAREERインターン

まず…なぜロシア語選んだんですか?

高校受験時代に、国際協力とりわけ人間形成という部分に興味を持ちました。
ソ連が崩壊した際、教育制度やメディア制度が各国違うものになり形成された中央アジアに興味を持ち始めて、そこを中心にして、人間形成や教育、メディアの影響の関連性を学びたいと思うようになり、その地域での共通言語であるロシア語の学習を、選びました。
とはいえ、これは後付けの理由です。

実は、ロシアは近い国のはずなのに「寒い、暗い、怖い」のイメージしかありませんでした。何も知らないのは恥ずかしいな、と思ったのと、常に『アメリカ一番!』という考えもどうしても私的には疑問が浮かんだので、ロシアに興味を持ちました。あとは世界史の資料集を見て興味を抱いたというのもあります。

留学での大きな変化が影響

就活を始めてから承諾までどのような就活をしていましたか。

留学中キャリアプランに大きな変化があったため、まず広く業界を見ることから始め、自分の信念と人生における目標を軸に業界、企業を絞っていきました。
当初はメディア関係を目指そうと思い、留学先のロシアでもジャーナリズム専攻で実践的に学んでいくことを選びました。

その中で徐々に「私がやりたいこととは少し違うのではないか」と思い始めました。留学中は自分と向き合う時間が多く、現地の駐在員の方のお話しを伺う中で、メディアでできることが私のやりたいことではない、もっと他のアプローチがあるのではないかと思いました。
従って、帰国後の就活に臨むにあたり、留学前は一本に絞ろうとしていた進路について幅広く見ることを選択し、自分の知らない業界を注視するようにしました。

たとえば金融業界だと、「証券や損保は面白い」「この企業は自分に合っている」などの気づきがあり、「勝手に思い込んでいるだけ」だったと感じました。
各企業のカルチャーや働く人の性質などに注目し、面接対策などよりも、企業をしっかり調べることにしました。



元々なぜメディアを?

私自身が媒体になりたいと思ったからです。
事の発端は、小さいころからの国際協力への興味です。

大学に入ると、「とりあえずNPOや国際機関かな」と思い、初めは関連するフィールドスタディ等に取り組んでいました。
しかし、現場で感じたのは、支援とは私が思い描いているものと違うということでした。

また、私自身が1つの分野に特化した専門性を持って主役になるのではなく、あらゆる分野間の橋渡しをしたいのではないかと思い始めました。私自身に専門性はありませんが、人の話を聞いて繋げたり、まだ注目されていない価値あるものを発信したりすることが好きでした。あと、自分が主役になるより、その舞台を作る方が得意だなと振り返り、スポットライトを浴びるよりもプロデュース側、サポート側に立ちたいと思いました。

これが媒体に、そしてジャーナリズムへの興味の源泉です。もっと大学内で交流が図れたらいいなと考え、阪大の"Speak out"を作りました。もっと世の中の役に立つ何かが生まれるのではないかと思いました。それで友人と一緒に阪大生に特化した場づくりを提供して新しい交流の場を設けました。外国語学部が増えたなら、他の学部とコラボして国際色をつけるのが良いのではないかと思ったり…です。その中で私が媒体になってみんなをつなげる役目がもっとも快適だと気付きました。

これをジャーナリズム、メディアの役割として認識していて、私が思い描く国際協力へのアプローチ方法としてメディアがあると思いました。



?しかし変化が起こったと?

ただ、ロシア留学中に徐々に「メディアの会社に入ること」が目的になっていることに気付きました。
というのもアメリカと比べて統制が厳しいと言われるロシアでさえ「ぐぐる」という言葉があるくらい、自分で能動的に情報を入手する時代になっているのに、果たしてジャーナリストとして私が記事を書いて、今までのように受動的に情報を受け取ってもらえるだろうかという不安がありました。

それぞれの事実を知ってもらいたいという思いがあったのに対し、昨今では大きなメディアが必ずしも媒体になるわけじゃない、と思い始めました。
またロシアでは他国と違い、メディアの「会社」よりも記者「個人」に信用を置く世界です。今後は世界的にもそうなっていくのではないかと思った時に、手段が目的化していることにハッと気が付きました。それでジャーナリズムへの道を考え直し始めました。

ちなみにロシアはメディア系のベンチャーが多いんです。IT系の知識に元々強いので、世の中の声や出来事を自らの手でどんどん発信していこうという雰囲気には驚かされましたね。その点ではメディア後進国というのは当てはまらないですし、むしろ日本より進んでいるのではないかとさえ感じます。



?なぜ国際協力には興味を持っていたんですか?

小さいころから本を読むのが好きだったのがきっかけです。
地元の図書館が田舎で小さくて全部の本を読み終わるほど入り浸っていました。その中で見た雑誌「Days Japan」(※1)のなかに、貧しい子供が勉強も満足にできずに戦場で戦っている写真がありました。
私自身、長女として面倒をかけてもらって育ったので、こんな劣悪な環境で過ごしている子がいるのに、恵まれた環境にある自分がそれに甘えているのは如何なものか、恵まれていない人に何かすべきではないかと子供心に思ったことがあり、そこから興味を持ち始めました。

ゴールから逆算して

どういった会社選びの軸を設定していましたか?

自分の、人生における目標を達成するに適しているかどうかを意識して、
∟人
∟企業の方針(中期経営計画)
∟社会への向き合い方
という3軸を設定していました。
その中でも、2個目と3個目が似ています。

企業が社会においてどういう役割を果たしているのかは最後の決め手になっていました。その基準は中期経営計画や社員さんの声などです。
私は、ビジネスによる国際協力を考えた時、全体最適を目指したいと思っています。現地の人達が最終的に自立することもそうですし、逆にビジネスである以上プロジェクトに参加する全ての企業もしっかりした利益を上げなければならない。もちろん気持ちだけではできないし、全員にとっての全体最適は難しい。でも媒体になってその実現を目指しているところはあるはずだと、その形に添う会社を見ていました。

例えば、A社とB社が手を組めば上手くいくと分かっているのに、政治的等の理由で繋がれないのは社会的にもったいない、と思います。また特別な技術を持って新しい価値を提供しようとしているのにノウハウがないなどからうまくいっていない企業等がある、というのももどかしいというのがあったんです。

それらを実現できる存在感のあるところとして総合商社かなと思いました。プロットを作り、パートナーと協力して、全体として最高の結果を目指す、そうやって舞台を創り上げていくような総合商社のあり方に魅力を感じました。



どういう思いで最終的に決めましたか?

最後は、やはり上記軸に最も適していると感じたところを選びました。

人とかカルチャーはもちろん、最後は自分がやりたいこととその会社が目指していく方向がマッチしているかを重視しました。
全体最適を思うからこそ時には厳しいことを言えたり、投資すると決めたらその経営にまで大きく関わっていったりと、様々なバランスを考えながら最後までコミットするそんな主体的な媒体に、一社員としてなりたいと思い、内定先に決めました。

独自の一貫性

学生時代に注力していたことを教えてください。

1つの活動を続けるということはありませんでしたが、一貫して夢へのアプローチ探しを行ってきました。(メディア活動、海外、フィールドスタディ etc)

部活動に4年間所属したとか、何か一つの団体でやり続けたというのが私にはありませんでした。これは就活中困ったことでもあり、一つのことに全力を注いだわけではなかったので、自分の学生時代のあらゆる活動に、一貫性を見出すのに苦労しました。

ただ、「何か一つ軸を通すものがあったのか?」と考えると、それが自分の理想とする国際協力へのアプローチ探しでした。
はじめのうちはフィールドスタディやボランティアなど、とにかく自分が思いつく『国際協力』に関わってみて、違うと思ったら少し立ち止まって勉強して別の道を考えて、その中で見つけたメディアに関することで動いて…って。
そのため、一つの事に全力を注いできた方を尊敬しますし、実際不安になったりもしましたが、私みたいな一貫性の持ち方でもいいんじゃないかと思うようになりました。就活中も面接時などにその点について、話していました。

就活は一生懸命やるべきです

就活全体を通して意識していたことがあれば教えてください。

大きく2つありまして、
①内部からの声と、外部からの分析や視点の両方を等しく情報として取り入れる
②就活に一生懸命になる(始めは必死感が出て格好悪いって思っていましたが、ファーストキャリアを一生懸命考えることの大切さに途中で気がつきました)
です。

就活に必死になるのは何だか格好が悪いっていう考えが蔓延しているような気がします。
でもよくよく考えると、自分の人生において非常に大切なファーストキャリアを必死に選ばなかったら後々後悔するのは自分だな、と思い始めました。社会人として形成される考え方や基礎には、新卒で入社した会社のカルチャー等が大きく影響すると思いますし、得られるものも変わってきます。ただ、受かる為の対策を必死にやるのは違うと思っていて、なにがしたいとかキャリアについて深く考えることに時間をかけて取り組んでいました。

あとは仮定と検証を繰り返して行動することです。
その大切さに気づいたのは「積極性はあるけど主体性がない」と友人に言われたのがきっかけです。私はこれまでアクティブにいろんなことに取り組んできたつもりだったのですが、そこに主体性が伴っていませんでした。

例えば講演会に行くとなったら、他の事を差し置いて時間をとっているのに、ただ「面白そうだから」というだけで目的を持たずに行って得られるものは限られていると感じ、自分の身にならないと思いました。就活に置き換えても、説明会で聞く話すべてに興味を持つことは大切ですが、それで終わり、「面白かった」だけだと時間を無駄にしているな、と。

なので、なぜそのセミナーに行くのかなどを明確にしつつ、帰ってから自分の中で落とし込み、次に活かすという形を取っていました。



いつから意識されていたんですか?

考えるのが元々好きだったので、無意識にやっていたのかもしれませんが、留学中に友人に主体性云々を言われてからだと思います。
どれだけフットワークが軽くて人脈があっても、自分の考えがそこになかったらあまり価値がないのかもしれないなと。

また、「あなたは誰なんですか?」「どうなんですか?」と問われることが多かった留学中に、その考えがどんなものであっても、根拠と理由さえしっかりしていれば人は受け入れてくれるんだなと感じました。逆にそこがなかったら人として見てもらえないように感じました。これらの気づきがあったという意味で、留学は私にとって大きかったです。



就活において悩んだり辛かったりしたことがあれば教えてください。

自分が「これだ!」って信じて疑わなかったものが、実は違うんじゃないかと気がついた時は迷いましたが、一貫して就活は楽しかったです。
自分と向き合える時間でしたしいろんな人と出会って話を聞くことができる就活生という立場があったので学びも多く、楽しくできたと思います。


目の前のことに集中しながら…

今後キャリアを通して実現したいことを教えてください。

山ほどありますが、今の私(学生、社会人経験がない)に想像できることって大分限られていると思います。5年後10年後に、「これだ!」と思えるものが出来た時に、信頼して任せてもらえる人になっていたい。また、人生における目標は見失わず、who are you? に自信を持って自分の言葉で答えられる人になる。
まだ実際の社会の事も知らない、経験もない学生の私に想像できることって大分限られていると思います。その想像だけで具体的な狭めた目標を掲げるのは少し危険だとも思います。逆に、本当に自分がやりたいことは

実際に働く中でこそ見えてくるとお思うんです。なので、目標は見失わずとも、まずは何事にも一生懸命やりながら、目標ができた時点で、信頼して任せてもらえる社員になっていたいです。



何か読者の方へのメッセージを…

日本人は極度に謙遜する人が多い文化です。もちろん謙遜の姿勢は大事です。
しかし、今自分たちが与えられている環境は世界的に見て凄い幸せで、その恵みを受けて身につけられているもの、持てるものは沢山あるんです。「持てるひとは責任を持つべきだ」っていう言葉があるのですが、私たちがこれまで受けてきた恩恵を私たちと同じ環境でなかった人たちや次の世代につないでいく責任があると思います。
辛くなったり、目の前のことに精一杯になったりする時期もあると思いますが、そんな時こそより広い視野を持って、就活を社会に出るための一歩と捉え、こういった責任の大切さについても、少し考えてみて欲しいな…と思います。

(文・写真 今矢敦士)

Compass

この記事が気に入ったらいいね!しよう

Compassの最新情報をお知らせします
image

この記事が気に入ったらいいね!しよう