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内定者インタビュー
内定者インタビュー

だからこそ僕は考える

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滝村 健太 Takimura Kenta
大学
立命館大学
内定先
シンプレクス株式会社
プロフィール
立命館大学法学会学生委員会

短期間での勝負

就活を始めてから承諾までどのような就活をしていましたか?

まず、三回生の夏までは法科大学院への進学を考えていました。それまで大学院行く為に予備校に通っていましたし、就職活動に切り替えたのは本当に急でした。そして就活を始めるにあたり、視野を広げたいと思い、12月頃にインターン参加を決めました。この時インターンを選ぶ軸としては、業務理解型ではなく内定直結型に絞っていました。参加すれば、否が応でも自分の実力を図れるのではないか、と思ったからです。逆に業務理解型は、僕にとっては時間の無駄にしか感じなかったんです。ホームページなどを調べたら分かることがほとんどなので、それだったら限られた時間で内定につながるかもしれない方が自分のモチベーションも上がるのではないかと考えていました。

ちなみになぜ法科大学院への進学から変更したのですか?

(失礼に価するかもしれないですけど)法曹界での業務って法律の中でしか物事を解決できないじゃないですか。つまり法律外での事柄に柔軟に対処できない。それに限界を感じてしまったんです。

仕事も短期間で勝負したい

そういった中で、滝村さんはどういった会社選びの軸を設定していましたか?

僕が就活を本格的に意識し始めたのは、他の人より遅かったので、友達からのアドバイスをきっかけに考え始めました。「やりたいことの軸を決めた方がいいよ。」と言われて。でも、どうやって決めたらいいかわからなかったんですよ。

そんな時、ふと考えたのが「僕は10年後、20年後どうしていたいのか?」という思いでした。たとえどこの会社に一旦就職しようとも、将来的には何のラベルも貼られていない滝村さんで勝負したい。自分の市場価値を最大限に高めて、就職した会社のラベルで評価される訳ではない人生を送りたい、と思うようになりました。

その思いで考えると、会社を選ぶ軸は、ラベル、スキルとはなんなのかを考えると以下の3つを挙げます。

①裁量が大きいかどうか②社員さんや同期といった一緒に働く人がどんな人か。個人的には、当たり前のレベルをいかに上げるかが大切と思っています。また無意識にそれができる環境を求めています。そして③世界で勝負できるかどうかです。

どういう思いで今の内定先に決めましたか?

面接中に「将来的には海外で戦う時に手を挙げて欲しい」と言われて、ここだったら裁量権があり海外に飛び出せるチャンスがあると確信できたので、「その場でオファーを出したいです」と言っていただいてすぐに決めました。

ちょうど会社が第二次創業期に当たる時期であり、第一次を支えたのは今の経営陣の方々だけど、次は君たちに支えて欲しいと言われた。懐の深い面接官に巡り会えた運の良さもありましたが。

というと、余程特殊な返答をしたのですか?

はい。最終面接で副社長に対して「この会社で一生お世話になるつもりはないです」と言ったんです。当然ですが、「今からそんなこと言うなよ」と言われましたけどね。

伏線がちゃんとあって、2次面接の選考官に「きみは経営者に向いてるんじゃないかな」と言われて自覚し始めました。その中で徐々にですが「最悪ここでなくてもいいんじゃないかな」という思いも芽生えました。だからこそ、最終面接の途中で正直に答えるだけでなく、僕自身のことをちゃんと分かっていただけているか不安だったので、「君はどうなりたいの?」と聞かれた時に、「一生お世話になるつもりはない」という本心を伝えました。

なるほど。凄い挑戦ですね。ちなみに内定先については専攻とかは生かせそうですか?

文理関係なく、プログラミングを一人前に扱えなきゃいけないんですけど、この研修に関して凄く僕好みだったんです。内定承諾後、研修前に資料を渡され、後は勝手にやっておいて、というスタンスで来ました。あくまで「教える」ではなく「勝手にやっておいて」という放任主義なんです。これは後の研修中に反映され、進度に応じてグループ分けをされるんですけども、自主的に取り組む環境なので…僕はそれが大好きなんですよ。したがって、チームとしてまとまることはあっても個々がどこにいるかわからない。それでも向く方向は同じなので良いものを作り出せる、という環境です。だから、一から教わるというのはなくて、分からなければ自分で聞いて得てくださいなので人によって好みは分かれるかと思います。

まずは「行動」

学生時代に注力していたことを教えてください。

大学内で、法学会学生委員会に所属したり、ゼミ長を担っていたりはしましたが、学外ではこれといったことはしてないです。でも、何をするにしても「行動」に着目していました。

いつもこの質問の趣旨が掴めないんですけども、自分の軸を探っているものだと思って考えると、常に新しいものを求めて行動をしていました。言葉では言い表せない成功パターンがあるんです。だから自発的に動いて失敗した経験がありません。常に自分軸に基づいて動いてましたので。

逆にいうと、「与えられる」というのが振る舞いが難しくて困惑していました。勝手に行動の範囲を狭められてしまう。「○○して欲しい」という言葉に対して僕は必ず、「何のためにするんですか?」と問う。その答えが明確じゃない、あるいは「いいからやれ」と言われると途端にモチベーションが下がってしまいます。頭の中で思っている「こうした方がいいんじゃない?」という提案をしたくてたまらないです。効率化を常に最優先事項で考えています。それで結局、「人に求めるよりも自分でやった方が早いんじゃないのか」と思い僕が動くというのがいつものパターンです。

凄いですね。何かチームスポーツの経験が?

バスケをずっとやっていました。中学時代にキャプテンに就任した際、「練習中に敬語を使わせるのをやめる」と決めました。これは試合中にタイムラグが生じて、判断が遅れてしまうのが嫌だったからです。時間をもったいなく感じてたんです。その間にもパスができるんじゃないか、とか色々考えていて。それに加えて、年功序列型のチーム構成で当時の監督が通していたんですけども、年齢関係なく上手い人が出るべきだ、と僕は伝えました。結果として、冷遇され試合に使ってもらえなくなりましたけども、あの時の行動は決して間違っていたとは考えていません。

ちなみに、就活全体を通して意識していたことがあれば教えてください。

「自分がなぜ就活をしているのか」を常に意識していました。これはいろんな人への問題提起でもあるが、例えば(義務教育は終わっているのに)「なぜ高校に行ったのか」「なぜ大学に行ったのか」などは明確にするべきだと思います。僕は日常の中で考える癖はつけていて、周囲に流されている感覚が嫌なんです。普段から意識することで、徐々に将来の自分像も意識でき始めてきました。

なぜ大学に行こうと思ったんですか?

父親が法律に関わる仕事をしてることが関係しています。元々、高校時代からアメリカの大学に行くための勉強をしていた。英語を勉強する対象にするのではなく、英語を使って勉強したいと思い、それができる国公立大学を探しました。でも、落ちたんで、立命を選んだんですけど、その際どの学部にしようか迷って、法律や経済のどちらかを勉強したいと思ったんです。そこで、経済は自分でもできるのではないかな、と考え法学を選んびました。法律はゼロベースから始めるのが相当難しいので基礎は教わった方がいいなと思ったからです。ちなみに、数学が好きなので経済を自分でやり始めましたけど、あとからこちらも相当難しいことに気づけました。

ではその流れでなぜ法科大学院を?

それが特に選んだ理由が無くて…今思えば反省しなければいけない点です。何も考えずただ漠然と目指していた。「法学部に来たから弁護士になる」という位単純な考えだったんです。

そもそも最初は国連職員になりたかったんです。高校生の時にたまたまテレビで見たアフリカの貧困の様子に疑問を感じ、国連職員で貧しい人を助けたいと思いました。しかし、自分のやることが果たして正しいのかという思いが芽生えてきました。きっかけは『桃太郎』で鬼目線から語られる物語に出会ったことです。鬼の子供が主人公で、毎日家庭の為に働いてくれるお父さん鬼が、ある日桃太郎に殺されてしまった。僕は桃太郎を許せない。語る視点が違うだけで『桃太郎』がしていることは正しかったのか?と思うようになったんです。僕たちが教わった『桃太郎』とは違う話であり、これを自分に当てはめると、何も現状を分かっていないのに貧しい人に手を差し伸べることが果たして正しいのかを考え始めました。そして、これは自分がしたいことなのか?と考え、方向性を変えました。

大学に入り、今度は勉強していた弁護士として国際分野で働きたいと思うようになったが、明確に弁護士を目指す理由が特になく、漠然と目指している中で、「違う」と思って就活に切り替えました。それが3回生の夏の出来事です。

絶対譲れないもの

就活中で大切にされていたことはありますか?

3点あります。

①「将来を見て点を結ぶことはできない」という言葉

スティーブジョブズ(Apple創始者)のお言葉です。「今を生きろ」というメッセージ性を含んでいて、将来はどうなるかわからないけど、まずは目の前のことに集中することです。「今はこれでいいや」ではなく「今はこれがしたい」という欲求が大切だと思っています。

②サンクコストに縛られない

※サンクコスト…すでに支出され、どのような意思決定をしても回収できない費用のこと。埋没費用。
[補説]それまでに費やした資金や労力、時間を惜しんで事業を継続すると、損失が拡大するおそれがあることから、意思決定に際して、サンクコストは無視するのが合理的とされる。

これは、弁護士を目指してた時を振り返ると思うことです。取り返せないものに対して、取り返していこうとするのが無駄な行為だ、ということです。

「せっかく法学部に入ったんだから、しょうがないから法曹系を目指す」というのもサンクコストに縛られていると感じる。進学校に行ったから、大学行かなきゃ、というのも同じなんです。人生に当てはめてみると、本質が見えて来ます。司法試験合格のために勉強していたが、せっかく払った20万を取り返そうという思い、ではなく今を大切に生きろ、という。

だからこそ僕は考えることを続けていると思います。

その上で、「いい方向に進めばいいや」という楽観的な観点を持つのと、過去を清算する気持ちで今を生きることを僕は大切にしています。

③「あなたが遅いと思った瞬間が、何かを始めるのに一番早い」

これはインターネットで拾った気に入った言葉なんですけど例えば、「今更英語なんて」という考えの瞬間が英語を勉強始める最高のタイミングであるということです。


次なる武器となり得る…?改めて気づいた論理的思考力の大切さ

就活において悩んだり辛かったりしたことがあれば教えてください。

2つあります。緊張と話し方です。

緊張はもちろん多くの人の悩みだとは思うんですけど、人前で何かをしてる時に特に緊張します。「緊張している」という気持ちを人に打ち明けても、何も変わらないんです。面接の時に言われたんですが、言っても結局何も解決しませんでしたが。そういう意味で、僕の場合、最終面接の時に副社長が予め把握してくれていて緊張しないように場作りをしてくださったんです。「お茶を飲んでいいよ」と言われてすぐ飲み干しました。「もう飲んじゃったの?飲みな!」と副社長のお茶まで頂いてしまった位です。あの面接の時は本当に恵まれました。したがって、今でも1対1の面接は特にやばい。

話し方についても面接で言われました。論理的思考力が求められる中で、よく論理の飛躍が見られると言われるんです。僕の頭の中では論理的に繋がっているんですけど、結論しか話さないから一見飛躍があるように聞こえてしまう。例えば、国連職員の話をしてて急にボランティアの話になってしまうことがあります。実は頭の中では繋がりが存在するんですけど、言葉としては急に出てくるので相手方が驚いてしまいます。

でも、就活を通して気付けた課題なので、将来のことを考えると良かったな、と思います。

評価は自分次第

今後キャリアを通して実現したいことを教えてください。

なんのラベルも貼られていない自分になります。「こっちきてよ!」って言われるくらいの存在です。正直、給与とかは二の次で良いと思っています。。お客様の期待に応えることができればそれだけで十分なんです。

確かに、ビジネスとしてもちろんお金は大事ですが、人から感謝されることと相手に最大寄与できるものをまずは提供していきたいです。その上でお金が貰えれば僕は満足できます。

あと、僕は「世の中のお金で買える98%」だけでなく、「お金では手に入らない2%」が欲しいです。それは目指す僕自身によって実現することではないか、と常々思っています。スキルは一緒に身につくから、常にマインドを保ちながら、集団の中で「出る杭になりたい」「打たれたい」という気持ちで優秀な同僚と戦い、一目置かれる存在になりたいです。

その中で同時にすごい人に仕事を任せる力を養っていきたいです。僕は、ボスではなくリーダーになりたいんです。プレーヤーでありたい思いが常にあるからです。現場で自分が動きながらというのは、ボスにはできないことであり、正直ボスは人がいないと何もできないじゃないですか。周りに優秀な人がいるから、ボスで居られるだけであって、あくまで僕はプレーヤーとしてリーダーに君臨し、市場価値を高めながら、ラベルが貼られていない「滝村健太」で勝負したい、そう思っています。

自分の価値を持って

最後に、後輩に向けたメッセージをお願いします!

一番は、自分の頭で考えて自分の価値観で判断することです。その上で行動を起こすことを貫いて欲しいと思います。

周囲はいざという時には助けてくれないかもしれません。そんな時「最後は自分」という思いが大切です。それが成長へ繋がるものだと僕は思います。たとえ、誰かにアドバイスをもらう時も、自分の価値観で考えてからもらってください。「どうしたらいいですか?」ではなく「僕はこう思うんですけど、どう思いますか?」などを常に意識して頂きたいです。

(文・写真 今矢敦士)

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