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就活生がサイバーエージェントの採用担当者に聞きたいことを聞いてみた

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木村 祥子 kimura syoko
大学
青山学院大学
部署
人事本部 採用育成部
経歴
2007年度に株式会社サイバーエージェントに新卒入社。 インターネット広告事業本部にて、メディア企業との交渉業務、拡販を担当。 2011年10月より人事本部へ異動。 新卒採用、育成、活性化など西日本の人事全般業務に携わる。

サイバーエージェントは、本当にベンチャーなのか?


サイバーエージェントは学生の間でも有名な会社ですよね。木村さんの就活時代にはどのようなイメージだったのですか?

私が就活の時は、Amebaという言葉も根付いていない認知度の低い会社でしたよ。この頃はネットに対するネガティブなイメージの時代でしたし、自分でもよく理解していませんでした(笑)。

私は2007年度にサイバーエージェントに入社していますが、Ameba事業も赤字の時代でした。それが2009年に黒字化したのです。私は、新卒での配属部署が広告代理事業部門だったので、ネット広告がテレビの第二のメディアとなったあたりから、Ameba事業もサイバーエージェントのことも認識してもらえるようになったと現場にいて感じましたね。

そうして今は人事になり、学生さんから「Amebaの会社ですよね」と言われて、初めて学生間でも名前が知られるようになったのだと実感しました。


有名になったのは最近のことだったのですね。ではその当時、木村さんがサイバーエージェントを選んだ理由は何でしたか?

『成長』というキーワードでしたね。私は学生の時、広告がめちゃくちゃ好きでもITが好きでもなかったですし、事業内容ではなく『若くして成長出来るか?』ということが軸でした。

その中でサイバーエージェントに出会って、これから伸び代のある業界に身を置いた方が絶対的にチャンスが大きいと思いましたし、選考が進む中でサイバーエージェントへの気持ちが大きくなっていきましたね。

若くて裁量権があり、男女関係なく成長出来る環境であることを、社員から生の声でを聞くことが出来、自分の中でサイバーエージェントで働くことが腹落ちできたことが一番の決め手でしたね。


ベンチャー気質に惹かれたのですね。今では会社の規模も大きくなり、ベンチャーを志望する学生からするといわゆるベンチャーではないような感覚をもたれることがあります。

「サイバーエージェントは、もうベンチャー企業ではないですよね?」と学生さんからも言われます。確かに人数は増え、会社の規模は大きくなっていますが、人数の規模がベンチャー企業の条件ではないですし、サイバーエージェントに関しては、ひとつひとつの部署は少数精鋭なので、ベンチャーの集合体の様な組織になっています。

また、ベンチャーの条件が高い成長率だとするならば、設立15年にして未だに高い成長を遂げ、新規事業を次々に生み出しています。

そして、サイバーエージェントは『21世紀を代表する会社を創る』という企業ビジョンを掲げています。だからこそ、もっと会社を大きくしなければいけない、21世紀を代表する会社にならなければいけない……この大きなビジョンを達成する為には、まだまだ課題や問題もありますし、達成する為にはベンチャーマインドは忘れてはならないと考えています。

ベンチャーマインドを持ち続けることがベンチャー企業であり続けることの一つの条件だと考えています。


ベンチャー企業であるということは、サイバーエージェントの軸でもあるのでしょうか?

はい。社長自身もベンチャー企業であり続けることを公言していますし、価値観の一つであると考えています。だから、ベンチャー企業ではないと捉えられてしまうのはいけないことですし、それはメッセージとして伝えていかなければいけないと思っていますね。

社員の人数規模で就活生は判断してしまうかもしれませんが、 中にいる人の生の声を聞かないと、真のベンチャー企業を見抜くのが難しいと思いますね。今の時代はベンチャー企業と呼ばれる会社だらけですし、何をベンチャーと捉えるのかが大切だと思います。


こんなに人がいたら、目立てなさそうですよね…


大量採用をしていることで、同期だけでも沢山いるということですよね。いくら裁量権があるとはいえ、平等に与えられるのですか?

少なからず平等に与えるように心がけていますし、それに裁量権やチャンスは自分次第でつかめるものです。それにサイバーエージェントは入社してからがスタート、ではなく、内定者の力であってもチャンスを掴むことはできると思っています。

だから就活が終わってからも、いい意味で競い合っている子が多いですね。仲間でもありライバルでもある同期の中で、『自分は何をできるのか?』と、新しいことに挑戦する傾向にあるんですよ。

それは内定者アルバイトでの成果にコミットする子もいれば、学生生活で新しいことにチャレンジする子もいますし、さらに自信をつけた状況で入社に望む子が多いですね。同期が多いということをポジティブに捉えて、チャレンジしてほしいと思います。


内定者時代から向上心をもって動いているんですね。

それはカルチャー的にもいいところだと思っています。就活で内定をゴールにしている子はそこでピタッと止まってしまいがちですが、そこから先を見据えていたり、就活が終わってからの方が目の色も変わっているんですよね。

だからといって強制しているわけでもなく、やりたいことがあれば何でもいいんです。自分で決めたことをいかにやりきるかが大切だと思いますね。

『200人も居るから目立てないんじゃないか…』と一歩引くのではなくて、視点を上げた方が良いんです。むしろ同期よりも上の世代を見ていくこと、例えば社会人と話すだけでも違いますから。


サイバーエージェントの人事さんは、個人的に学生に会ったり大学に足を運んだりと、とても能動的に接触してくださるイメージがあります。

そうですね。私たち人事も、お互いを知りたいから足を動かすことを意識して活動しています。なるべく企業側からの一方的なコミュニケーションにならないように、学生さんが知りたい情報を知れる機会を与えていきたいですから。

とはいえ事業内容が幅広い分、結局何をしている会社か分かってもらえないことも多いんです。Amebaの認知度が高くなってきたことで、他の事業が分からない。広告が好きで来てくれる子は、メディア事業を知らない。様々な業務があるからこそ、学生さんとしても判断しづらい印象を与えてしまっているのかなとは思います。

仕事で何をやりたいのか、サイバーエージェントで何が出来るのか。そこをイメージさせてあげるためにも、私達が直接お会いして伝えていかなければいけないとは感じています。


それだけ自分たちが直接伝えることを意識しないと、イメージの乖離が起きてしまうのですね。

良くも悪くもいろんなイメージを持たれがちですからね(笑)。今はインターネットがあるので、学生さんもいろんな会社を見る時に、自分の力で得られる情報の範囲も大きいですよね。

そこで知れる情報は沢山ありますが、自分の足を動かさなければ分からないことも沢山あるんですよ。それは人とのコミュニケーションの中で生まれ るものであったり、ネットがあるとはいえど数字だけで判断するのではなく、もっと企業に足を運んでほしいとは思いますね。

企業を知るという意味ではインターンシップに参加することでも分かることはありますし、コミュニケーションを大切にした就活をしてほしいと感じています。


華やかなイメージから、離れられません!


"良くも悪くもいろんなイメージ"とのことでしたが、確かに頻繁にネットやメディアで話題になりますよね。その"華やかなイメージ"は意図してやってることなのでしょうか?

意図してやっていないですよ(笑)。ITで、広告で、ベンチャーで……、華やかなイメージに聞こえる業界だからこそ、余計にそういうイメージがつきやすいとは思います。

だからといって、それだけで『サイバーエージェントは派手なんだ』『自分は違うかも…』という風に捉えられているのなら、いろんな情報が取り上げられる度に、ちゃんと私たちの言葉で伝えていかなければならないと思っています。

会社の中にはいろんな人がいますし、中身を知ってもらったうえで考えてほしいですね。


確かに、華やかなイメージを持つと敬遠されてしまいそうですよね。

私自身も就職する時に、周りから『この会社はチャラチャラしてるんじゃないか』と言われていましたが(笑)、けれども入社して、思っていた以上に泥臭いことが多かったんです。仕事に対してすごくまじめだったり、高い志を持って努力している社員がたくさん居ました。

外から見える華やかさだけをイメージに持っていると、そんなことばかりではないですから。サイバーエージェントは特に若い世代が多い会社で、仕事の自由度が高い社風ですから、昔からある企業と比べたら異なる部分が多いと思います。

だからといって情報や数字だけでイメージしてそこでシャットダウンして知ろうともしないのは、お互いにもったいないのでは?と思いますね。


その一方で、恋するフォーチュンクッキーサイバーエージェントグループver.が話題になりましたが、あの動画を作った理由が気になります。

あの動画は採用活動とは関係ないんですよ。幅広い事業や社内の雰囲気を伝えられればと思い、制作しました。結果的に、サイバーエージェントにはいろんな人がいること、いろんな価値観があることを伝えるコンテンツになったと思いますね。

ネットでは、また華やかそうなところだけ切り取られていましたが(笑)、あの動画を全部よく見ると、様々な部署から沢山の人が出演していて、動画を見たことでポジティブに『いろんな人が居るんだ!』という声も沢山いただけました。


それは良い効果もあったんですね。私はさらに華やかなイメージを抱いてしまいました……(笑)。

学生さんから見ているサイバーエージェントのイメージは、インターネットで話題になっている部分の印象が大きくなりますね。採用活動とは関係のないものでしたが、全社員には会えないからこそ、学生さんにいろんな人がいることを知ってもらえたら嬉しいですね。

私自身も採用していて、いろんな人が会社に増えたなと日々感じています。ネットのテクノロジーの進化も影響していて、広告事業も営業だけではなく、数字の分析をする職種の人が活躍できるフィールドだったり、エンジニアやデザイナーなど、いろんな人が活躍できる場所が増えたことも大きいです。

そういう意味でも、会社に入ってこそ、いい意味のギャップがある環境になってきましたね。


発信する人、目立つ人が多いのは、なぜ?


それだけ業務としても多様化してきたわけですが、"サイバーエージェントとしてほしい人材像"というのはあるのでしょうか?

採用する側としても、『こういう人だけ!』という採用はしてはいないんですよ。あくまでサークルではないので自分たちも成果を出していかなければいけないですし、いろんな人のいろんな力が必要ですから、同じような人が集まっていても面白くないですよね。

クリエイティブな人もいれば、データに強い人も、営業に優れた人も……、アニメ好きだったりゲーム好きな人も活躍できる部署がありますし、いろいろな事業をやっているだけあって、いろんな人の価値観を受け入れる会社になっていますね。

就活以上に部署選びに困る子もいるくらい、いろんな強みを活かせるチャンスがあると感じます。


学生時代にいわゆる『目立つ学生』といわれる方が内定者にも多い気がするのですが、それは何か関係があるのですか?

自ら積極的に発信することが好きな人が多いかもしれませんね。社長も役員も積極的に発信していますし、だから目立つ人が多いと感じるかもしれませんね。

ただ、そういったカルチャーがあるからこそ、人数が増えても経営陣との距離が近いという安心感がもあります。積極的に発信する人の割合が多いので、『サイバーエージェントの人って発信しなきゃいけないの?』というイメージを持たれてしまうかもしれませんね。

発信することに関しては、強制力を働かせているわけではなく、周りに自分の考えを公表することで応援者が増えるメリットがあるからこそ推奨しています。発信をすることで多くの人に自分の考えを知ってもらうことで、『この人を応援したい!』と応援者が増えますし、仕事のチャンスが生まれることもありますから。

発信することは最初は勇気がいることかもしれないですし、自分と同じ価値観を持っている人だけではないから怖いかもしれませんが、メリットの方が大きいと思います。


サイバーエージェントの社員さんも内定者さんも、会社をすごく愛していますよね。

愛社精神については、私たちの時代からものすごくありましたね。サイバーエージェントのチーム力であったり、人数が増えてもここぞという時の団結力があったり、経営陣との距離の近さは変わっていないこともあるからこそ『このチームで会社を創っていくんだ!』という想いに、自ずとなるんですよね。

内定者が残りの学生生活で何をすべきなのか考え、悩み、就職活動を終えてからも走り続けているというのも、そういう野心を応援する社風があるからこそだからだと思います。


なんだか、野心を持っていないとやっていけなさそうな気がします……。

全員が全員野心むきだしだったら怖いですよ(笑)。ただ、話すと熱い想いや考えをしっかりと持っている人が多いことは事実ですね。

その中でも、『新卒1年目で新人賞を取りたい!』のように野心をむき出しにするタイプと、想いを出すのが苦手なタイプもいます。別に無理して表に出す必要もないですし、なにより私も出せないタイプでした。

表に出す出さないはその人のキャラですし、ポジションにこだわる人もいれば、プロフェッショナルを目指す人もいますから。企画のプロフェッショナルを目指して広告で携わったり、エンジニアのキャリアも応援しているからこそ様々なキャリアを応援する文化はあります。



仕事のホントのトコロ、聞きたいです


それだけ能動的に仕事をこなしているからこそ忙しい、いわゆる『ブラック企業』ではないかと噂に聞いたのですが、お聞きしても良いですか?

ブラック企業という判断基準はあいまいですし、人によって価値観が違いますよね。

これは就活の軸とも同じで、時間・待遇・成長・環境……、どれを一番とするのかは人によっても違います。世間の言う『ここはブラック企業だ!』という情報には振り回されてはいけないと思います。

正直にいえば、もちろん伸びている産業だからこそ忙しいですし、特に若手にも大きくて責任のあることをやってもらいますから、"分からないことが多い中で大きな仕事を任されて忙しい"という概念は確かにあります。


若くから裁量権があるからこそ、成長産業だからこその忙しさなのですね。

ただ、嫌な仕事をずっとしているのはしんどいことだと思いますが、サイバーエージェントの仕事は、例えるなら文化祭の前のようなイメージに近いと思います。

『仕事がしんどい』という感情は働くかもしれませんが、それ以上に『成し遂げたい!』という感情が上回るんですよ。忙しくてもその感情が大きい、だからこそ楽しんでいる人が多いのかもしれませんね。


サイバーエージェントは、常に情報と戦っているんですね……。サイバーエージェントと就活生の心情がリンクしているように感じました。

そうですね(笑)。今は情報が錯綜していて、就職活動生にとっても大変だと思いますから、情報とは常に戦っていますよね。

真実を見抜かなければいけないですし、周りと合わせて就活をしてしまったら、自分で気づかないうちに判断軸を狭めてしまっているかもしれないですよね。こういう時代だからこそ、足を動かして確かめてほしいと思いますね。

今はいろんな噂が良くも悪くもあって、周りの影響で惑わされてしまうかもしれませんが、それは情報のストックとして置いておくくらいにした方が良いと思います。自分の中に判断軸がなければ、複数の内定が出ていつか一社を選択しなければいけない状況になっても、最後までぶれぶれになってしまいますから。


お互いが積極的に足を動かす能動的な就活が、本当に理想の就活なのかもしれませんね。

私たち人事が積極的に動き、ESだけで判断せず、どれだけ大変でも対面で会うということをすることは非常に重要だと考えています。ミッションステートメントに「採用には全力を尽くす」とあるくらいに全力ですし、だからこそ学生さんも全力で当たってきてほしいと思いますね。

『採用したらそれで終わり』ではなく、成長環境やチャンスをどのように繋げていくか。学生さんもいわゆるイメージや知名度だけではなく、就活を"点"で終わらせずに、もっと先のことを見据えて考えて、線へとつないでいってほしいですね。



【インタビュー・写真:三宅瑶】

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