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就活生がフリークアウトの採用担当者に聞きたいことを聞いてみた

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安倉 知弘 yasukura tomohiro
部署
人事本部マネジャー
経歴
08年に京都大学を卒業後、株式会社リクルートHRカンパニー(現リクルートキャリア)に入社。 関西の中小企業の経営者を相手に営業の最前線を経験後、2011年に株式会社ディー・エヌ・エーへ転職。 ビジネス開発、国内最大手開発会社とのアライアンスや、複数プロジェクトのオーナーを経験後、何やら変わったベンチャー企業があると聞きつけて、2013年6月に株式会社フリークアウトにジョイン。 人事マネジャーとして、新卒中途採用、制度、育成など主に新規施策開発をミッションとしつつ、スマホ局の立ち上げや社内外イベント担当として幅広に携わる。 好きな芸能人はガッキー、誰か頼む。 人事ブログ:http://communicator.hateblo.jp/

テクノロジーだけでは人の心は動かせない

"アート" と "サイエンス" の融合が、イノベーションを生み出す。

『人に人らしい仕事を』という理念を掲げていますが、これはどういう意味でしょうか?

フリークアウトは、web広告の配信を最適化するDSP(デマンドサイドプラットフォーム)を日本で初めて開発・事業化に成功した会社です。

僕たちは、DSPのコア技術であるRTB(リアルタイムビッディング)やその周辺技術によって、人がやるよりもコンピューターがやった方がいいことは、フリークアウトが提供するセクシーなソフトウェアによりコンピューターが巻取って、お客様(=マーケター)に "人にしかできない人らしい仕事" を提供したい、という想いを表した言葉です。

マーケティングコミュニケーションの本質は、人間の深層心理をどのように突き動かすか、という点であって、どの枠を買うべきかとか、その分析のためのExcel作業は、本質ではない単なる "作業" であって、僕たちが創りだしたプロダクトによって、マーケターをその雑務から解放して、人にしか出来ない領域(=深層心理をどう突き動かすか)にフォーカスしてもらうことで、より心地のよいコミュニケーションで溢れる世界を創りたい、と考えているんですよ。

なるほど、その視点で生まれた事業なのですね。

そうですね、広告の最適配信という、超合理的なプロダクトを開発する一方で、向き合っている対象はもっと創造的で、効率とは無縁のアートの世界です。

広告の本質は『人間の心理をどう動かしていくか』という仕事なので、CPC(クリック単価)、CTR(クリック率)、CPA(獲得単価)などの成果指標を追いかけるために、管理画面上の数字チューニングだけ出来れば良いか、といったら決してそんなことはなく、その合理的指標評価だけでは人のココロは動かせない、と考えています。

たしかに、広告ってどちらか一方でカタチにできるものではないですよね。

イノベイティブなマーケティングコミュニケーションを生み出すには、人間の本質的な感情・欲求から論理性と創造性の両軸のバランスが不可欠で、合理的なテクノロジーだけでは人の心は動かせないですし、創造的なアイディアやクリエイティブだけでも動かせないと思っています。

『機械的に合理化する部分と人間臭く非効率化するところと両方を必要としている』という考え方でやっている会社ですね。

ただ、「自動化することで人の仕事がどんどん奪われるのではないか?」とよく言われると思いますが、そこはどう捉えているのですか?

そんなことはないと思っています。広告という領域に関しては "人にしかできないこと"が絶対にあると思っているので、機械がやった方がいいことは機械にさせる、そうすることで人の感情を入れるべき部分をマーケターが集中できるようになる。

すると広告の受け手にも必要のない広告を受け取るストレスが少なくなり、マーケターと生活者にとって広告というものがより心地の良いものになっていく、僕たちがそこに貢献できればと思っています。


希少価値を重んじる、『おしっこ虹色理論』

『自分にしかできないことは何だ?』をひたすら考え、努力できるか。

ビジネス観点では分かりましたが、FreakOutの働き方にも『人に人らしい仕事を』という思想があるのですか?

『おしっこ虹色理論』って聞いたことありますか?

もしもこの世に『虹色のおしっこ』を出せる人が居たとしたら、その希少性だけでメディアで取り上げられて飯を食っていけると思うんですよね。『"それ"を出来る人が世の中に皆無に等しい』というだけで高い価値がある、という理論なんですよ。社内の誰か偉い人が言っていました。

『虹色のおしっこ』というそれ自体に何ら価値のないものでさえ、その稀少性だけで評価されるのだから、さらに市場ニーズがある稀少性であれば爆発的に価値が高くなる。稀少価値のないこと、つまり誰でもできること、他の人ができることをやっていたら、別にその人がやらなくても良くて。それはむしろ人でなくてもいい、ロボットでいいかもしれない。

そうではなくて『自分にしかできないことは何だ?』ということをひたすら考えて努力できるかが大事なんです。また、誰でも出来るけど、誰もやりたがらないことに目を向けられる稀少性も同じくらい重要だと考えています。

なるほど、大きなこだわりなんですね。

これまでDSPという単一事業を柱にやってきましたが、今後その領域を広げていきます。しかし、あくまでFreakOutにしかできないこと、自分たちの強みが発揮する範囲で最大限その領域を広げていきたいと思っています。

他のプレイヤーができることは、他がやればいい。フリークアウトがなぜやるのか、なぜ勝てるのかというのを徹底的に考えています。それがフリークアウトの存在理由なので。

広告市場自体が莫大なものですからね。

ずっと昔からあるものですからね。4マス媒体にWeb広告にしてもマンモスプレイヤーがいて、そんな中で創業したてのベンチャーであるFreakOutが勝つには、彼らにできないことを圧倒的なスピード感をもってやり続けるしかないですから。

広告市場の中でも、やっている事業ドメインとして地味で、超複雑なんです。アドテクノロジーはクリエイティビティ・企画力を活かすというよりは、ロジック・最適化・合理性の色が割と強いんです。


やりたいようにできる

『意味のあるムダ』をやる、その空間に可能性がある。

なるほど。広告業界とはいえど、一般の人たちが思い描くようなクリエイティブではないのですね。

だけど矛盾するようなことをいうと、アドテクノロジーは『より広告配信を合理化しムダを排除する仕組み』なのですが、FreakOutとしては『意味のあるムダ』をどんどんやっていきたいと思っているんですよ。

たとえばオフィススペースの無駄遣いもそうなんです。ステージやバスケットゴールを創っているのも合理的に考えたらそんなものいらないですよね。普通に考えたらそうなのですが、僕たちはこの "ムダ" に可能性を感じていたりするんです。

"ムダ" の可能性、とは?

マーケティングの本質は合理性だけではなくて、解きほぐせない人間の本能・本質のようなところもあると思うからこそ、会社としても忘れずに両軸でやっていきたいと思っているんですよ。

カルチャーの考え方自体が触れ幅が大きくて、本来共存しなさそうなものを両立させるというところがあるんです。適当なところと愚直なところだったり、ムダさと効率さというものを共存させながら、そこのバランスやチューニングもまた難しいのですが…。

オフィスも社員さんも、自由な方が多いイメージがありますね(笑)。

FreakOutがお世話になっている方に「不謹慎なまま大きくなった会社だ。」と言われたりします。不謹慎の意味合いはご想像にお任せします(笑)。

規模が小さい時はノリで不謹慎なこともありますが、100人の規模感で経営者もリスクを持った"ぶっこみ"ができる会社って、なかなかないんですよね。それだけ強い信頼・一体感があるということの裏返しですが。

『やりたいことができる』というか、『やりたいようにできる』が正しいですかね。普通だったら周りの目を気にして守りに入るものですが、周囲の目を気にしないFreakOutの経営者を見ていると、社員としても気楽に"ぶっこめる"のは良いですよね。

大きくなってまとまった会社、よりは、大きくなっても振れ幅が大きく、何にでもなれる会社、の方が面白いですし。もっと攻めてやろう、と。

それは新卒にも同じことなのでしょうか?

学生さんからも『新規事業立案する機会はありますか?』とよく聞かれるのですが、「やりたいことがあって儲かると思うことがあったらやっちゃいなよ!」というスタンスです。

経営者も同じフロアで仕事していて、フランクで関わりやすいので、「こんなんどうですか?」と超気軽に聞けますし、そういう意見を絶対につぶそうとはしませんから。

"できることでやりたいこと"であれば領域を決めずに、それが会社の成長に繋がるなら何でもやってほしいと思っています。


FreakOutジョブの評判がいい理由

人間らしい本能を刺激するようなコンテンツを提供する。

FreakOutはジョブも就活生の間で人気になってきていますよね。

そういう就活生側の感覚は自分たち分からないんですけどね…広く就活マーケットでの認知やブランディングがどれだけされているのかはまだ見えないです。だからといって広く知ってほしいわけでもないし、FreakOutにフィットしてくれる人だけに知ってもらえれば一番いいなと思っています。

だからこそ来てもらった人に本当に満足してもらえるコンテンツを自分たちの利益を度外視にして、徹底的に考え尽くした結果が、今の評判としてあるのかなとは思います。

具体的にはどのような意図でジョブを設計しているのですか?

ひとつは学生さんがジョブにきて『同じ学生同士で同じ年齢なのにこんな優秀な人が居たんだ!』という気づきを与えたい。そして人生で"考える"ということに3日間で重い負荷をかける経験がほとんどないものだからこそ、圧倒的な負荷の中で必死に食らいついてカタチにできた成功体験をしてほしい。

その一方で、アウトプットに満足している人は絶対にいなくて、みんなどこか悔しい想いをしているからこそ『じゃあどうしたら良かったのか?』と考えさせること。そうしてその後の就職活動のGWやインターンシップでも"どうしたら良い成果物を出せるか"ということをジョブで一度訓練としてカタチに出すところまでやり、『あの時に早い段階でジョブに参加して良かった』と思い返してほしいなと思っています。

私もFreakOutのジョブに参加しましたが、ダントツでしんどかったです(笑)。だけど、心の底から楽しかったです。

人と仕事するって難しいですよね。いろんな人も居るし、とはいえ納期以内に成果物を出さなきゃいけないと考えると、『このチームの中で自分はどういう貢献の仕方ができるのか』を自然と考えるようになる。

そして、いくらジョブの満足度を大切にするとはいっても、学生扱いして楽しいジョブにするつもりはありません。

さっき言ってくれたように"めちゃくちゃ楽しいけどめちゃくちゃ辛い"、そんな感情の浮き沈みといった、人間らしい本能を刺激するようなコンテンツや演出を、もっともっとブラッシュアップしていきたいですね。


『普通の会社』になりたくないんです

このカルチャーがなくなったら、FreakOutは潰れた方がいいと思っています。

FreakOutの選考で必ずジョブを行いますよね。他にルートが無い理由はあるのでしょうか?

文章や短時間の面接では絶対に伝わらない、ちょっと変わったカルチャー、考え方があるんですよ。採用活動で1番恐れているのは、このカルチャーとのミスマッチなんです。

フリークアウトは誰にとっても幸せな会社ではないと思っていますし、その変わったカルチャーや考え方って、たった数時間の面接だけだと絶対に理解できない、と思っています。

だからこそ、3日間のジョブを必ず経由してオファーを出しています。3日間一緒に過ごすと、この人達ほんとクズだなと思うこともたくさんあると思いますよ(笑)

クズ…(笑)。たしかにいつもFacebookの様子を見ても楽しそうですよね。

真面目に真面目なことだけをやってたら、それこそ普通の会社ですからね。

会社が大きくなっていくと周囲の目を気にして、"ちゃんと"やっていくという脅迫的力学が働くんですが、反発するカタチでうまくこのカルチャーを残していきたいと思っています。ただ行き過ぎるのも良くないですし、誰も不幸にならない範囲内で最大限"自分たちらしさ"を出し続けていきたいなと。

ただ一方で、ジョブや説明会に参加してくれてやっとカルチャーを感じてもらえて『この人たちこう見えてけっこうちゃんとしてるな』と理解してもらえますが、そこから一歩遠いところからは『あの会社イケイケドンドンで、適当で勢いだけでやってる会社なのかな』と、どうしても映っちゃうところが課題です。

イケイケドンドンのベンチャーだと見られると厄介ですよね。実際にはどんな学生に来てほしいと思っているのですか?

自分こうなりたいとかこうしたいとか、そこにちゃんとした理由があって、強い意志を持った人に来てほしいですね。

会社として知名度が出てくると『周りがすごいって言ってるから』という本質をそれた理由で応募してくる人も増えて来ると思うのですが、それだけの理由で来てほしくないんですよ。なので、ポピュラーな就活媒体には絶対に出すつもりはありません。『この会社、自分しか知らない』みたいなところに価値を感じてもらえる人に来て欲しい。

あと『成長してるからそこに乗っかって若いうちに裁量権を持って仕事がしたいです!」というのも、あまりベンチャー向きじゃないと思います。それって勝負してないので。

ボラティリティが大きく、会社の1年後がどうとでも振れるくらい振れ幅の大きな環境下で、自分がジョインすることで、アッパーな方に振れさせてやる、といった意気込みがある人がベンチャーに向いていると思います。

それこそミスマッチが起きたら、カルチャーが変わってしまいますもんね。

会社が大きくなったり、いろんな人に見られると、全体社会の公約数をとろうとするものです。大きくなるからといって"ちゃんとする"って、それは普通の会社がやるべきことで、フリークアウトが普通の会社になった時点で、まじ潰れたらいいのにって思います。

ちゃんとしないところに意味があったり、ちゃんとしないから会社としての存在意義があるからこそ、常に常識は疑っていこうと思っています。



インタビュー・写真:三宅瑶】

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